コンクリートの劣化原因

主な原因は毛細孔(多孔質体)の存在や細孔溶液の存在です。大気中の水分・二酸化炭素・塩化物イオン等の劣化因子が毛細孔等から浸入し細孔溶液を媒体にして、化学反応及び拡散するからです。水を撥水するだけではコンクリートの劣化を抑制することはできません。毛細孔を緻密にし、細孔溶液を減少させることが、重要となります。特に孔径が50nmよりも大きな(マクロ孔)場合は劣化因子の侵入がしやすく問題となる孔と言われています。

コンクリート中の細孔構造

インナーコート、RCGインナーシリカを塗布することによってこのマクロ孔以上の孔を無害な孔に変化させることによって劣化因子の侵入を抑制します。

毛細孔を拡大しての劣化イメージ

◎水分、塩化物イオン、二酸化炭素は毛細孔から侵入する。
◎塩化物イオンは細孔溶液を媒体に内部へ濃度拡散により移動する。
 二酸化炭素は細孔溶液(水酸化カルシウム)と反応し炭酸カルシウ
 ムに変化(中性化・炭酸化)これにより内部の鋼材を保護している
 不動態被膜が消失し腐食する。